エルガー 南国にて

南にて（アラッシオ）Op. 「第50番」は、1903年から1904年の冬にイタリアで家族旅行中にエドワード・エルガーが作曲し、レオ・F・シュスターに捧げた演奏会用序曲である。副題の「アラッシオ」は、エルガーとその家族が滞在したイタリアのリヴィエラの町を指します。訪問中、彼は街の風景や歴史からインスピレーションを得ながら散策をしました。初演は1904年、コヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラ・ハウスでの「エルガー・フェスティバル」の3日目にハレ管弦楽団によって行われた。ハンス・リヒターが指揮する予定だったが、エルガーは演奏前にリヒターがそれを研究するのに間に合わない楽譜の準備をしていたため、エルガーが自らオーケストラを指揮した。おそらくこの曲で最もよく知られている部分は、ソロヴィオラによって演奏される中央のセレナードでしょう。同年7月、エルガーはこの曲からこの部分を取り出し、シェリーの詩に「In Moonlight」というタイトルの曲として当てはめた。その後、彼は「Canto Popolare」というタイトルのいくつかのインストゥルメンタルバージョンを作成しました。序曲は約20分の長さで、独立した楽章はありません。主要な下降テーマは、曲全体を通してオーケストラのセクション全体でエコーされます。ヴィオラのソロが特に注目に値するのは、あまり使われていない楽器であることによる長さだけでなく、曲の他の部分と非常に大胆なコントラストを生み出しているためでもあります。この作品は、フルート3本（第3ダブリング・ピッコロ）、オーボエ2本、コール・アングレ、クラリネット2本、バスクラリネット、ファゴット2本、コントラファゴット、ホルン4本、トランペット3本、トロンボーン3本、チューバ、ティンパニ3本で構成されるフル交響楽団のために書かれています。パーカッション（バスドラム、シンバル、サイドドラム、トライアングル、グロッケンシュピール）、ハープ、ストリングセクション。